top of page

COMENTS

SACHIKO ISHIMARU  石丸さち子

YASUHIRO ITO 2nd SOLO LIVE に寄せて。

 

わたしは、演出家として仕事をする時、自分の見たい世界を作ることにこだわります。
わたしが見たいものを見たいと思っている人が、必ずいると信じているからです。
そのあたりの信念が崩れてしまうと、わたしは、きっと演出ができなくなるのでしょう。

伊藤靖浩さんと出会って、彼の歌が大好きになった時に、
わたしの聞きたい歌を聞きたいと思っている人だって、必ずいると感じて、
彼の1st. SOLO LIVEを企画しました。
その時、わたしは、長いラブレターのようなものを書いて、彼をまだ見ぬお客様に紹介しました。
それが、こちら。(♡)


こうして、blakAというシンプルなスペースに溢れた彼の歌声は、集まってくれた100人あまりのお客様を、もれなく幸せにしました。
「I sing because I’m happy」
……彼の好きな「His Eye is on the Sparrow」の中の一節ですが、
彼の歌う幸せが溢れて、聞く人皆を笑顔にした時間は、わたしにとっては忘れがたいものになりました。

あれから2年。
音楽家として表現者として、ぐっと成長した彼の、2nd. SOLO LIVEを開催することになりました。
前回は、音楽的にも人間的にも信頼しあった、伊賀拓郎さんの輝かしいピアノに支えて頂きましたが、
今回は、彼自身が、11人のミュージシャンを選びました。
これまで、いろんな分野で彼と仕事をともにし、喜びあった仲間が、ぐっと彼に寄り添います。
さて、彼の耳の中に、どんな歌がどんなアレンジで聞こえているのか、わたしには想像もつきません。
きっと、今の彼の音楽の喜びを、ぎゅっと大きな花束のようにまとめて、全開の笑顔でお客様に手渡すのでしょう。
またあの幸せな時間が訪れるのだと思うと、わたしはその時を待ちきれません。
彼が、お祭りの始まりに、最初に息を吸うときの不思議な静寂を。

9月5日、19時半、吉祥寺のライブハウスに、是非お越しください。
彼の歌声の力は、皆様を、とても素敵な旅に誘うでしょう。

 

                       石丸さち子。

YASUHIRO ITO 伊藤靖浩

YASUHIRO ITO 2nd SOLO LIVE に寄せて。

 

ぼくの、最初の記憶は、大きな大きなテープレコーダーに自分の歌を録音して、聞いて、を何度も何度も繰り返して、1人できゃっきゃと笑っていた幼稚園のころの記憶です。

「歌う」ということ。「それを聞く」ということ。ニュアンスを変えたり、声質を変えたり、環境を変えたり、するとこになにも歌が変わること。それら全てが、本当に大好きで大好きでした。ぼく
の幼少期の親友はカセットテープでした。

 

初舞台は、幼稚園。
当時、両親が経営していた老舗旅館「かしわや」の宴会場でした。それまでは、観客はぼく一人だったのに、急に世界が広がりました。歌を聞いて喜んでくれる人がいることの嬉しさ。何者にも代え難い、拍手の幸せ。そして両親の笑顔。ぼくが歌手を生涯の夢にしたのはこの頃だったと思います。

 

それから、小学校。中学校。高校と歌い続け。ぼくの親友のカセットテープは1000本くらいあるのではないかと思います。本当に、本当に、楽しかった。この頃の思い出で一番覚えているのは、高校1年生の文化祭です。カラオケ大会に出場して、優勝しました。本当に鮮明に覚えているんですが、ぼくが歌った瞬間に会場のざわめきが静かになって、その1瞬後、大歓声に包まれました。最後まで歌ってないのに、です。これ以外、道はないな、と思ったその一瞬でした。

 

それから、時を進めて10年。同じ瞬間が訪れました。時は2013年、場所は憧れの場所NEW YORK。NEW YORK公演のオープニングパーティーでのことでした。日本人のぼくが歌う歌を全く聞かずにざわざわしていた客席が、とある1瞬に向けて静まり返り、その1瞬後、大歓声に包まれました。なんとも強烈なデジャブでした。こんなに幸せな瞬間はありませんでした。

(topページにある動画です。)

 

来る、9月5日。2nd LIVEを開催します。

 

たった一人だったぼくの親友は、11人のミュージシャン、愛する演出家 石丸さち子、最愛の姉 伊藤由華、総勢13人になりました。もう、文字にするだけで、幸せです。

「母さん!ぼくは、幸せで、たまりません。お母さんの夢も、もう少しで、もう少しで、叶えられるかもしれないよ。」

 

9月5日、19時半、吉祥寺のライブハウスに、是非起こしください。

今までの全ての人生の感謝をこめて、最高の歌を歌います。

 

                   伊藤靖浩。

bottom of page